2002年12月12日
全国視覚障害教師の会代表 山口 通
時下、各位にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、ウルスラ問題は同学園高等学校数学科教諭、窪田巧氏が、視覚障害を唯一の理由として昨年7月に解雇されたことに始まりましたが、 本年1月の解雇撤回に続き、休職命令無効確認訴訟が 去る12月10日裁判所の勧告、調停に沿い、画期的な成果をもって「和解成立」となりました。
サポート体制など、大きな課題を今後に残しておりますので、引き続き見守りつづける必要がありますが、目標とした 教壇復帰は合意されました。
以下に当該者窪田氏が支援者の方々にあてたメールをご紹介してご報告に代えるとともに、今日の和解成立まで約1年半にわたり、頂きました数々のご支援に対し厚く御礼申し上げます。
ー ー ー以下窪田氏からのメールです。ー ー ー
皆さん こんにちは 宮崎の窪田です。
近年にない寒暖の激しい冬になっております。如何お過ごしでしょうか。
皆さんには 日頃からご支援を賜り 厚くお礼申し上げます。
さて、10日 宮崎地裁にて「和解」が成立致しました。概要は以下の通りです。
1. 2月から7月までの休職命令を撤回する。
2. 同期間中の給与および賞与の未払い分を支払う。
3. 3学期から、数学の授業をさせる。
4. 被告は、視覚障害のため、原告につき、裸眼で教科書・ノート・会議用資料・ 出席簿・試験用紙等を読みとることができない等の障害があることを認識し、教育活 動の場面において原告がサポートを受けること及び原告が視覚障害者サポート機器を 設置することについて理解する。
5.原告及び被告は、生徒のためにより良い授業を提供するため、本件紛争により失われた相互の間の信頼関係を修復し、誠意をもって協力していくよう努める。
この和解に至るまではいろいろとお世話になりました。感謝申し上げます。
昨年は1万3千余人の署名に依って、この1月「解雇撤回」を引き出し、今年の9月からは「対訳はがき投函運動」を全国展開して戴いて、「和解」への要因となりました。
これからが試練の場と気を引き締めております。
どのようなサポートを受けることができるかはまだはっきりしていません。
和解文にあるように(互いの協力)の文言を信じ、また裁判長の「後に続く人のために頑張ってください」(11月18日)の言葉を励みに、邁進する所存です。
8月20日の検証授業では、皆さんからのアイデアによって道具を準備し、無事終了することができました。これからも皆さんのご教示を仰ぎながら、工夫ある生活を 送りたいと存じます。
先ずは 取り急ぎご報告申し上げます。
師走も半ば、いろいろと慌しいことかと存じますがご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
誠にありがとうございました。2002年12月11日
窪田巧
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