2002年1月25日 広瀬逸子記
ウルスラ学園から受けた障害を理由とした不当解雇に関わって、窪田さんが宮崎地裁に起こしていた地位保全、賃金化利払い仮処分申請」の第2回審尋が1月21日に行われました。
この日の審尋に向けて、1月15日にウルスラの理事者側が出していた書面は本会のコメントとともに別ページに掲載していますので、次をクリックしてください。
その趣旨は「解雇撤回」とは名ばかりです。
障害のみを理由とした解雇の不当性を法廷において明確になることを避けてその直前に取り下げながら、
申し分なく授業をしてきた窪田さんを理由も無く、2年間も現場から切り離し、
その揚句に「検証」と称して明示されない基準で判定し、解雇もありうる、というのです。
法廷での敗北を予見して「解雇撤回」で世間の目をくらまし、
閉鎖された状況で陰湿に、時間をかけて解雇に追い込もうとする意図を見逃すわけにはいきません。
それに対して、窪田さん側の対案は1月21日に提出されました。その内容は次をクリックしてください。
その中で学園は障害を持つ人も持たない人もともに助け合って生徒の教育に当たることが生徒の心身の成長に有益であり、建学の精神にも沿うものであることを訴え、 窪田さんが遅くとも4月1日から復職することを認め、視覚障害者が働きやすい環境を整備し、これまでの不払いの賃金を支払い、理事長らの過ちを詫びることを求めています。 また学園が生徒、保護者、教職員に開かれた民主的な運営がなされることを求めています。
1月21日10時30分からの審尋を前に清水弁護士は裁判官に上記和解案を提出するとともに趣旨説明を行い、
同時に、和解成立までの賃金化利払いの決定をされるように要請しました。
ところが、裁判官は解雇が撤回されればこのたびの申請の要件が消滅するとして
「地位保全および賃金化利払いの決定はしないつもりである」ということでした。
審尋がはじまり、学校側と窪田側の書面を読んだうえで、裁判官は別々の部屋にいるそれぞれの話を聞きました。
学校側の和解案は当方が拒否、当方の和解案は先方が拒否ときまり、
裁判所は申請を却下しそうです。
清水弁護士は学校側には「休職を命ずる」根拠を明らかにしてもらいたい、当方としては休職が必要ないことを文書で出したいとして、期日の設定を求め、先方も了承。 2月4日までに双方から最終文書提出、 2月19日11時に第3回審尋と決めて、第2回審尋は終了しました。
第2回審尋のあと12時30分から記者会見が行われました。
清水弁護士からの午前中の審尋の報告のあと、報道記者団からの質問。
やはり私たちが心配していた通り、「解雇撤回」なのに、なぜ受け入れられないのかという戸惑いが全体を包んでいるようでした。
「解雇撤回の部分だけは合意されたのですか。」
「合意ということはできません。その条件がある限り、やがて解雇するということが含まれています。」
「今後どうするよていですか」
「4月1日に復職することを求めて努力します。解雇撤回の通知が着たら、仮処分申請の要件が消滅するというので、休職処分取り消しの訴訟になるでしょう。」
明快な決着がはるか遠のいて、重い空気となりました。
窪田さんが立って言いました「解雇を撤回するが休職を命じる。それから研究授業を1度でなく数回もさせ、ビデを撮影をする、これは窪田が授業ができないという証拠をつくろうとしているのです。
この和解案は障害者を合法的に排除するための案です。
滋賀県の数学の先生から激励のメールをもらった、図形がかけなければ生徒が描いてくれるのだそうです。なぜ私の場合は解雇や長期休職が命じられるのか。
リハビリは歩行、点字、パソコンについて行い、学校を離れて行わなければならないものは終了しています。休職の必要はありません。」
三宅さんが教育現場では、生徒との人間関係が成立することで、生徒が動きます、これが人間教育として大切ではないかと訴えられました。
宮崎市の盲会の重鎮馬場先生は障害者雇用率は定められているが、まだまだ種種の問題がある。窪田さんの問題はけっして許してはならないことだと発言されました。
広瀬は窪田さんと同じ病気を持ちながら、パソコンの使用や点字を習得し、授業を工夫して働きつづけたが、管理職も同僚も援助をしてくれた。ウルスラではなぜこんなことが行われるのか、これは人道に反すると発言しました。
窪田さんのお姉さんも鹿児島から激励に来ておられました。
夕刻の報道で人々がどれだけ私たちの主張を知ってくださったでしょうか。
解雇撤回のニュースを聞いて、窪田さんに「よかったですね。」といわれた方々の善意には感謝しながらも、その方々にどうか、双方の和解案を読み比べて、決してそうではないことをお汲み取りいただきたいと切望します。
難しいことになっていますが、私たちは負けません。
なお、本会の対応策については近々あらためてこのホームページ上でお知らせいたします。皆様のより一層のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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