SP盤的文献紹介
VPI HW-16改造記


■HW-16の紹介

米VPI社のレコードクリーナーHW-16を中古で入手しました。

ターンテーブル上のレコードにブラシで洗浄液を伸ばし、バキュームで洗浄液ごと汚れ
を吸い取るクリーナーです。

簡単に言えば「ターンテーブル付の掃除機」です。

今回入手した品物は10年以上前の製品のようです。現行品はHW-16.5という上位機種で
すが、新品は高価でとても私には買えません。

基本的にはHW-16.5と同じなのですが、このHW-16はアクリルの蓋にバキュームチューブ
が直接取り付けられています。

現行品と同様にデリカシーの無い傍若無人なバキュームポンプで汚れを吸い取ります。

 


■改造記

早速バラして、裏側から見たところが右上の写真です。

掃除機のモータと同様のものが中央部に付いています。左上の空間(チャンバー)の穴が
表のターンテーブル右の穴です。ここから吸い込まれシロッコファンの外周フィンを介
しSW周りの吸音材の流路を通って、外部に排気されます。

裏面写真左上のチャンバーに洗浄液(廃液)が溜まる構造です。このチャンバー内にスポ
ンジがセットされ、自然乾燥させます。木箱のチャンバー内で洗浄液を吸い込んだスポ
ンジを自然乾燥させるとは何とも無理な話で、周辺のベニアは吸湿でグスグスになって
います。このままではいずれ箱が腐ってしまいますので、アクリルで廃液タンクを作り
ました。

ホームセンターでアクリルの大きな板材を買ってきて、専用カッターで切り、これまた
専用の接着剤を滴下して接着させます。切粉はたくさん出ますが、想像するほど大変で
はなく、簡単で楽しい作業です。



構造としては上の穴から吸い込み、側面の穴がシロッコファンへの口です。底部は傾斜
を持たせ、下端左側に廃液が溜まってドレーンにつながるようにしました。
一応、簡単な迷路を作り廃液が直接シロッコファンに飛んで行かないようにしました。
この廃液タンクを先のチャンバー内に収めます。


次に、バキュームチューブ周りがあまりに使いにくいので、アップグレードキットを購
入し改造することにしました。注文したのはElusive Discです。非常に迅速な対応をし
てくれるショップです。色々注文し届いたのは12インチ用と10インチ用のバキュームチ
ューブとベース、そして洗浄ブラシです。

 

右の写真のようにベースの外径が本体の穴よりも大きかったため、リューターで本体の
穴を拡径しました。ベースにはバキュームチューブの回転止めのピンがありますので取
付方向に注意します。


また、ターンテーブルのセンタースピンドルにレコードを固定するノブのネジ山がバカ
になっていましたのでこれも作り直しました。

 

 



ドリルで穴を開け、インチピッチの六角長ナットの外径をサラって、圧入しました。


最後に、アクリルの蓋に付いていた古いバキュームチューブを撤去して、改造が完成し
ます。これで現行機とほぼ同様になりました。

移動を考慮してキャスター付の台を作って載せました。使わない時は邪魔にならないよ
うイスの下に押し込んでおきます。




■使用感

べらぼうな騒音を撒き散らしながら強力な吸引力で洗浄液ごと汚れをグングン吸い取り
ます。夜間の使用は家族や近所から苦情が来そうですが、便利で頼りになるヤツです。
洗浄液の研究が次の課題になりました。

おかげさまで、クリーニングが面倒で今まで日の目を見なかったレコードを聴くように
なりました。

レコードを洗う気力が失せてしまったあなた! この機械はあなたにうってつけです。


■世界のレコードクリーニングマシン

レコードのクリーニングは世界中のリスナーの悩みの種のようです。
チョット探しただけでもバキュームタイプのクリーニングマシンが....

老舗キースモンクス  その亜種

ご存知「NITTY GRITTY」

VPIモドキ

高速回転吹き飛ばし形

格安DIY派

糸楊枝型?

と、色々ありました。

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